ドラゴンフィッシュの飼育方法|餌、販売価格は?

一見雷魚のようにも見える細長く大きく発達したヒレをしたドラゴンフィッシュはその独特の顔や見た目から秘かに人気を集めています。

しかし一般的なペットショップでは見かけない種類なので飼育事例が少なく謎に包まれていることも多いでしょう。ドラゴンフィッシュの気になる飼育方法や特徴などを余す所なくご紹介したいと思います。

 

ドラゴンフィッシュとは?

出典:ネオス本店

主に中南米の汽水域に生息する熱帯魚で大きさは25cm前後となります。

細長い形状をした熱帯魚の多くは大型化する傾向にあるため、このような形状の魚が好きな人であまり広い飼育スペースが確保できない方にオススメです。

 

ただ汽水域に生息する種類なので純淡水で管理してしまうと肌荒れや病気の原因となりますので汽水の作り方をマスターしなければ長期飼育は難しいでしょう。

本種は海のエイリアンとも呼ばれるワラスボに近縁であると言われている種類で厳つい顔つきをしていますが、性格は温和で同種間で複数飼育することも可能です。

 

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販売価格

ドラゴンフィッシュの販売価格は1500円程度となるでしょう。流通量は多い方ではありませんが、珍しい魚でもないのでそれほど高額な値段がつくことはありません。

汽水で管理する必要があるので一般的な熱帯魚専門店でなく、海水棲の熱帯魚も取り扱う比較的大型の専門店を訪れると展示されているかもしれません。

近年では輸送技術が向上して個人経営の熱帯魚屋でも通信販売を受け付けているところが多いので利用してみるのもオススメです。

 

 

ドラゴンフィッシュの飼育方法

出典:La♪ギンマグロ!!

本種は非常に臆病な熱帯魚なので必ず隠れ家を作るようにしましょう。隠れ家には市販のものを活用する以外に植木鉢を半分に切って使用したり直径の大きなパイプを使用すると良いでしょう。

積極的に泳ぎ回ることも少ないのでそれほど大きな水槽は必要ありませんが、最低でも60cm規格以上の水槽を使用するようにしてください。複数飼育や混泳をさせる場合は90cm規格以上の水槽を使用してください。

 

水質は弱アルカリ性から中性の間で管理するようにして、水温は25℃前後になるように設定しましょう。やや温度管理はシビアに行う必要があり、夏場は30℃を超えないようにクーラーやエアコンで調節してください。

底床は大磯砂や砂利などの水質に直接影響のないものを使用することをお勧めします。

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サンゴ砂やアラゴナイトサンドはアルカリ性に傾きすぎることがあり、ソイルは弱酸性に傾かせて泥が舞ってしまうことが多いので使用は控えるようにしてください。

 

ドラゴンフィッシュは稀に底床に身を埋めて身を隠す仕草が見られますのでなるべく角がないコリドラス飼育などに使用されるものを選ぶようにします。

飼育水はお迎えした時に袋にある飼育水の比重を図ってなるべく同じくらいになるように調節してください。

使用する塩は食塩ではなくマリンアクアリウム用に販売されている人工海水の素を使用しなければいけません。飛び出し防止のためになるべく蓋をして隙間を作らないようにしましょう。

 

 

餌の与え方

出典:ネオス本店

本種は生餌を好んで捕食するので可能であるならアカヒレやミナミヌマエビなどをストックしておくと良いでしょう。

ただ冷凍アカムシやディスカスハンバーグのようなものも食べるようなので生餌を管理する水槽が置けない環境であるなら利用する価値はあるでしょう。

 

ただ人工飼料には餌付きにくい傾向があるので生餌や冷凍エサを与えつつ徐々に肉食性の人工飼料に慣らしていくといいでしょう。

乾燥アカムシやミジンコのような小さくバラバラになってしまうものはあまり興味を示さないことが多いようです。

 

 

飼育上の注意点

出典:toyoama.jp/newpage10.html

ドラゴンフィッシュは汽水で管理するべき熱帯魚ですが、稀に純淡水や輸送時と異なる比重の飼育水で管理されるが故に肌荒れを起こしている場合があるので、すでに熱帯魚を泳がせている水槽に導入する場合は、事前に一週間程度別水槽でトリートメントをしてから導入することをお勧めします。

本種はあまり視力が良くない場合が多いので飼育頭数が多い水槽では餌を取り損ねてしまうことが多いので一度に沢山与えるようにして全体に行き渡るように心掛けてください。

立ち上げ時に弱アルカリ性の水質でも飼育していると水が劣化して酸性に傾くことが多いので定期的に水換えをしてPHを測定するようにしましょう。

 

酸性に傾きすぎると体調を崩す個体が出てくるので貝殻を割ったものをネットに入れてフィルターに導入するなどして弱アルカリ性を示すように工夫する必要があります。

汽水で管理する場合は水草が枯れてしまうことがあるので、どうしても水草をレイアウトしたいときは別水槽でマツモやアナカリスなどの増えやすい丈夫な水草を育てておいて、その一部を飼育水槽に入れるようにして定期的に水草を交換すると枯れずに水草をレイアウトできることがあります。

砂に潜る時間が長く鑑賞できない場合はベアタンクで管理しても良いでしょう。ドラゴンフィッシュは2~3年程度しか生きることができないので、長くても5年程度の飼育となります。

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